なぜ、中華まん専門店を開くことにしたのか

なぜ、中華まん専門店を開くことにしたのか
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最初から店を開くつもりで、肉まんのブログを始めたわけではありません。

ただ、調べれば調べるほど、食べれば食べるほど、中華まんという食べ物の奥行きに引き込まれていきました。気づけば「これは読むだけでは足りない。自分で作って、売って、確かめたい」と思うようになっていました。

中華まん専門店を開くという決断は、勢いだけではありません。肉まんという身近な食べ物に、まだ見せられていない可能性があると感じたからです。

肉まんは、ありそうで専門店が少ない

肉まんは誰もが知っている食べ物です。冬になればコンビニに並び、スーパーにも冷凍商品があります。なのに、肉まんを専門に作り続ける店は、意外なほど多くありません。

それはたぶん、簡単そうに見えて難しい食べ物だからです。皮を作る、具を作る、包む、発酵させる、蒸す。どこか一つがずれると、食感も香りも変わります。しかも、蒸したてでこそ伝わる魅力が大きい。

でも、その難しさが面白い。肉まんは、ちゃんと向き合うほど発見がある食べ物でした。

食べ歩きから、試作へ

中華まんを知るために、いろいろな店へ行きました。日本の豚まん、中国の包子、台湾の蒸し物。地域によって、皮の厚みも、具の味付けも、食べる場面も違います。

食べ歩いているうちに、だんだん「これはなぜおいしいのか」「日本で出すならどこを変えるべきか」と考えるようになりました。そこから試作が始まります。

作ってみると、想像以上にうまくいかないことばかりでした。皮が重い。具の香りが弱い。蒸すと味がぼやける。頭の中ではおいしいはずなのに、実際に食べると違う。その繰り返しです。

それでも専門店にしたかった理由

肉まんをひとつの商品としてではなく、店の中心に置きたかった理由があります。

中華まんは、味の幅が広いのに、まだ日本では選択肢が少ない。定番の肉まんだけでなく、辛いもの、香りの強いもの、野菜を楽しむもの、季節の食材を使うもの。もっといろいろな中華まんがあっていいと思いました。

専門店にすることで、その幅を本気で試せます。短い期間で新商品を作り、実際に販売し、お客さんの反応を見て、また改善する。これは小さな専門店だからできる研究です。

これからの肉まん研究所

店頭で蒸したてを食べてもらう。通販で家に届ける。イベントに出店する。企業の商品開発やOEMにも関わる。肉まん研究所の仕事は、少しずつ広がっています。

でも、中心にあるのは変わりません。中華まんの可能性を、ひとつずつ形にすることです。

なぜ中華まん専門店を開くことにしたのか。答えはとても単純で、まだ見たことのない肉まんを作れると思ったからです。そして、それを食べてくれる人がいると信じたからです。