
肉まんが好きすぎて、中国まで行き、食べ歩き、気づけば東京で小さな専門店を始めていました。
肉まん研究所という名前を聞くと、少し不思議に感じるかもしれません。飲食店なのか、研究所なのか。店名としては少し変わっています。
でも、私たちがやりたいことを一番素直に表すなら、やはり「研究所」という言葉がしっくりきます。肉まんを売るだけでなく、中華まんの可能性を探して、作って、届けて、場を盛り上げる店でありたいからです。
肉まんは、もっと広い食べ物だと思う
日本で肉まんというと、冬にコンビニで買うもの、白くて丸いもの、甘じょっぱい具が入ったもの、というイメージが強いと思います。
もちろん、その肉まんはおいしいです。多くの人にとって、寒い日の肉まんは特別な安心感があります。
ただ、中国や台湾の中華まんを見ていくと、肉まんの世界はもっと広いと感じます。朝ごはんとして食べるもの、食事として食べるもの、香辛料を効かせたもの、野菜を主役にしたもの、地域の味が濃く出るもの。知れば知るほど、まだ日本で紹介されていない中華まんがたくさんあります。
だから、研究しながら作る
肉まん研究所の商品づくりは、ひらめきだけではありません。食べた記憶、現地で見たもの、食材の組み合わせ、皮と具のバランス、蒸し上がりの香り。そうしたものを一つずつ試しながら形にしています。
新しい味を作るときは、まず小さく試作します。包んで、蒸して、食べて、違和感を探す。濃すぎるのか、香りが弱いのか、皮に負けているのか。そこからまた直します。
小さな店だからこそ、思いついた商品を短い期間で試し、販売まで持っていける。その速度は、肉まん研究所の大きな特徴です。
食べる人にも、作る人にも届く店へ
私たちの入口は、まず「食べる」ことです。店頭で買う、イベントで食べる、通販で届ける。お客さんにとっては、おいしい肉まんに出会える場所であることが一番大切です。
同時に、肉まん研究所は「つくる」ことにも力を入れています。新商品の開発、イベント向けの商品、卸販売、OEMや商品開発の相談。中華まんという形を使って、企業や地域の企画に関わることもできます。
大手食品メーカーの開発部門からも注文や視察をいただくことがあります。店としては小さくても、中華まんを掘り下げているからこそ見える視点があるのだと思います。
肉まんの可能性を、かたちにする
肉まん研究所が目指しているのは、ただ珍しい肉まんを作ることではありません。
食べた人が少し驚くこと。もう一度食べたくなること。イベント会場で会話が生まれること。企業の商品開発のヒントになること。中華まんという身近な食べ物を通して、新しい場面を作ることです。
東京で中華まんの可能性を広げる小さな研究所として、これからも食べる人と作る人のあいだに立ち、ひとつずつ形にしていきます。