まず中国で初めて豚まんを食べた時に衝撃を受けたのが、どれも塩味ベースの味付けだということ
日本のコンビニなどで売られている大手工場生産の豚まん(肉まん)には玉ねぎなど甘みの強い野菜が入っており、味付けも皮の甘みが強いせいか、全体的に甘めな印象が強いのが特徴です。
今は分かりませんが、昔はアサリの佃煮などが入っているものもあり、世界共通でこういうものなのかなと思っていました。
何個食べても飽きない味
中国のいたるところで食べ歩きしましたが、豚まんの類は塩ベースで甘い感じの味付けは皆無でした。
唯一、香港などで売っているような叉焼まんなどは甘い味付けでしたが、それ以外は塩ベースと言った具合です。
この時点ですでに私の中の常識が覆されたのですが、さらに食べ進めて驚いたことがありました。
ん?もう何個食べたっけ?
え?もう3個目??嘘やろ!?
そう、食べていて腹に溜まる感じが少ないというか、食べ進めても重たくない、そんな感じでした。
日本で食べてきた中華まんは、豚まんとピザまんのように違う味なら2個もいけますが、豚まんだけで2個3個ペロリという経験は初めてでした。
なぜ飽きないのか!?
素材の味を生かした優しい味付け
日本ではまだまだ中華まんというのは日常的に食べられるものではないのが現状です。
街中にもパン屋さんはあっても、肉まん屋はそうそうありません。なので、ほとんどの方はコンビニで食べることが多いと思います。
コンビニで販売されている肉まんをはじめとする唐揚げやポテトフライなど、温かい惣菜類に共通して言えるのは、味はしっかり濃いめということです。
最初に口に入れた時のインパクトが強ければ強いほどお客様に響くのが通常です。だから基本は味濃いめ。年数千万から数億円をかけて研究開発されている中華まんですから美味しいのは当然で、さらにインパクトを強めるために味濃いめなのです。
それに比べて本場の味はどうかというと、濃い味付けの店もありますが、基本の豚まんはあっさりした味付けが多いです。
なぜなら
朝食に中華まんを食べるからです。肉まんとお粥、肉まんと豆乳のようなスタイルが鉄板です。
一方日本での肉まんのイメージはおやつという感覚の人が多いのではないでしょうか
そう言った背景の違いもあって、味付けも違います
私たちが目指した豚まんとは
観光地や人通りの多い都市部で単発で販売するなら味濃いめにしていたと思います。
だって、そっちの方が売れるし、美味しいが伝えやすいから
味を薄めに優しくするとパッとしない、特徴がないという人が多くなります。
実際ウチの店のgoogle mapにもそのようなクチコミが投稿されたりします。
でも、私たちが相手にしているお客様は地方から遊びに来た方ではなく、その地域で暮らす地元民です。地元民に好まれる、選ばれることを第一としています。
だから、この本場で食べたような飽きない味を目指しました。
毎日食べてもらいたいから
最近クチコミでも、毎日食べても飽きない味との評価もいただいております。
味付け以外のところにもこだわる
1.素材の味を生かすには、まず素材そのものが新鮮である必要があります。
三河島店をオープンした当初は肉屋から挽肉にされた状態のお肉を仕入れていました。でも、肉屋で仕入れる挽肉には様々な部位の残り物がブレンドされており、鮮度もイマイチであるという問題がありました。
その問題を解決するため、草加店のオープンを契機に肉をブロックで仕入れて、自分たちで挽くことにして鮮度強化を図りました。
2. 優しい味付けにするかわりに、食感で五感を刺激する。
食べた時に肉の塊だけでなく変わった食感が混ざっていると、ん?これなんだ?と気になる。
そしてそのうちこの食感がクセになる。そんな体感をしてもらいたく蒸した時に良い食感になるある野菜を入れています。是非食べて当ててみてほしいですが、これまでお客様からズバリで当てられた人はおひとりだけです。それくらい日本ではあまり馴染みのない野菜かもしれません。
3.調味料の配合順にもこだわります。
特級点心師に教わったのですが、挽いたお肉に調味料を加えてただ混ぜているのでありません。調味料を加える順番にもおいしくする秘訣がありました。まずは塩だけ加えて肉を混ぜることで旨みを閉じ込めます。その後調味料を加え、最後に卵白のみ加えます。これはタンパク質の分解をとめ粘りや弾力性が生まれるとともに肉をコーティングし、加熱した際の旨みの流出を防ぐ働きを持たせます。
こうすることで、優しい味付けながら素材の旨みを最大限に引き出した豚まんの具材になるのです。
食べ進めるほどに、噛み締めるたびに美味い
私たちの常連様が共通して言うことは、色々な味の中華まんを試してみるけど最終的には豚まんに落ち着くとおっしゃること。
不思議ですよね笑
まとめると、
一番さっぱりしているけど、食べるごとに美味しく感じるのが当店の豚まんの特徴です。
そんな本場スタイルの豚まん食べてみたくないですか?
こちらをお読みいただいてご興味を持った方は↓のボタンより商品ページをご覧いただけます